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┃☆┃JalanJalan director ヒロアサクラ’S 旅エッセー(7) ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ハタチの頃から旅行といえば国内より海外。
そう言えばなんでだろ?と自問自答してみました。
会社勤め(現セガサミーでゲームデザイナー)だったころ、プロモーションや出張で日本のあちこちを訪れた。
ニンテンドーの京都や制作会社のあった大阪はそれこそ毎週のように。
出張を金曜、フリーの土日とくっつけて観光地を巡ったりして、一通りの風景やグルメを味わっても満足することはなかった。
まず明確な理由がひとつある。
街に入る度に感じる既視感。特に国道や幹線道路には幻滅する。
セブンイレブンやローソン、マック、KFC、ファミレス、牛丼屋、ディーラー、GS、大型家電店、ニトリ、イオン...ロードサイドには全国チェーン店が林立する景色。
主要な駅前だってチェーンのホテルばっかりだ。
多少の景色の違いはあってもどこにいっても同じ...日本国中の幹線道路が大手企業の手でコピー&ペーストされた風景になっている。
観光名所といわれるところも大概だ。
名物料理は冷食だったり、お土産売店には保存料添加物だらけのご当地名物が山積みされている。食べ物でないご当地名物土産の裏ラベルを見ればメードインチャイナだったり、もうね…。
非日常を味わう、と言うことが旅行の大きな楽しみのひとつだから、
何度訪れても新たな発見があって、ワクワクできて、枠にとらわれていない場所が多い海外に自然に足が向く。
表向きな理由はそんな感じです。
ホンネをいえばエッセイの最初にも書いたけど、味も物価も質も大体のものが想像がつく国内旅行では自分の五感が満足しないから。
東北人が東京の上野駅に来ると訛る、という話があるけど、自分は成田空港にチェックインした瞬間からストレスが抜けはじめるのを実感する。
日本にいる時はいわゆる「大人」を演じているからのようです。
「春休みの横浜のりょこうより、ダダは優しい顔をしてるよね」
「そうそう。海外に来ると表情も柔らかくなって笑顔も増えるよね」
家族にはしっかりすべてを見抜かれてるようです(笑)
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