┃☆┃JalanJalan director ヒロアサクラ’S 旅エッセー(9) ┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
あれから10年以上経った今でもあの凄惨な光景がリアルにフラッシュバックしてきます。
2002年10月。
忌まわしいのバリ島テロ事件が起こった直後にバリに向かって成田から飛びました。
渡航の是非を問う勧告が通達されキャンセルでガラガラの機内。
周りからも「今回は行かない方が…」なんて言われました。
不安とともに現地に到着し、現地の友人とともに花を手向けにこの現場を訪れました。
下記の写真はその時撮ったものです。
ポリスや軍の車のパトランプがおびただしい瓦礫をフラッシュしながら浮かび上がらせ、規制線の向こうから焦げくささとともに漂う得体のしれないむせるような臭い。
それが人間が腐敗する死臭だ、ということを初めて知りました。
自分は無信仰な人間だから神や仏はいないと思っていますが、ここに来ると、テロの犠牲者に、そして平和を祈願して手を合わせずにはいられません。
こんな所でも、乾季のカラッとした夜風にはかすかにバリ島のピュアな花のにおいが混じっていました。
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